対象人数 〜400人
上演時間 75分
対象年齢 中学生・高校生
「えっ!先生がギター?」
ある日、物理の富田先生が突然声をかけてきた「わしにギターを教えてくれんか」
半ば強引に始まった高校2年の夏。先生は俺たちに語りかける。
「ロックは始めることで、ロールはつづけることよ。
ロックは文句をたれることで、ロールは自分のたれた文句に責任を取ることよ。
ロックは目の前の壁を壊すことで、ロールは向かい風に立ち向かうことなんよ」
中高生たちに送る“君たちはどう生きるか”のメッセージ
次の時代を作るのは今を生きる子どもたちだ。
その子ども達に現代(いま)は、尚早に「将来何になるのか」を具体的に考えさせる。これは無理があるように思えてならない。本来、自分の生き方
を模索していく思春期には、本物の学びとたくさんの実体験を積み重ね、多様な人と出会い、自分の世界を広げていくことが大事なのではないだろうか。
早期に選択肢を狭くしてしまうことは、大人たちの都合で子どもたちの未来を奪ってしまってはいないか。人生なんて「いろいろやってみなけりゃわからない」のだ。生きている実感を積み重ね、自分の生き方をもがきながら掴んでいくのだと思う。今を生きる中高生たちもそうあって欲しいと願うばかりだ。
1960年代、アメリカから始まったベトナム戦争反対の運動は世界各地に拡がり、ワシントン大行進でジョーン・バエズが歌った「We Shall Overcome」の歌声は日本の若者も奮い立たせた。歌には人を動かす力が、世界を変える力がある。そんな時代に、ニール・ヤングを聴き青春時代を駆け抜けた「白髪のニール」富田先生は高校教師になり、自身が親になることをきっかけに教え子の長谷川に「ニール・ヤング」をギターの弾き語りで歌えるようにしてくれと頼み込む。ここから物語は始まる。そして、この一つの出会いが二十数年後の若者たちを突き動かしていくのだ。富田先生は自分の生き方を模索し続ける。長谷川もフクちゃんも自分と向き合い、前に進もうとあがく。そして現代(いま)の高校生たちも悩み、苦しみながら「自分を生きたい」という気持ちを育てていく。
富田先生と教え子たち、そして世代を超えた教え子同士が出会い、富田先生に刺激れ、自分の道をロックしながら、ロールしながら…物語が、未来が、転がり続ける。
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