対象人数 〜200人
上演時間 50分
対象年齢 3歳〜5歳
子どもたちが遊べなくなってきたと言われて久しい。でも、子どもたちから遊び心が失われてしまったわけではない。
先日こんなことがあった。
ある子ども会で2時間ほどの遊びのワークショップを取り組んだ時のこと。ワークショップが最終段階に入ったあたりで小学2年生の男の子が「楽しすぎてもういやだ。もう遊ばない。頭から英語が抜けていくからもう遊ばない」こう叫びながら体育館の隅に座り込んでしまったのだ。
どうやら彼はこのワークショップが終わると英語の塾に行かなければならないらしい。
英語の学習が悪いわけではない。しかし…と思う。もっとその年齢の子どもにとって大切なことはあるのだと。一方で、こんな光景はどこにもあるのかもしれないと思った。だとしたら、私たちの仕事は、この現実に向かって、子どもたちの魂(あそび心)が死んでしまうことなく、子どもたちに、そしてそこに繋がる大人たちに“あそび心”を発信し続けなくちゃならないとあらためて思った体験だった。
我が子を自転車に乗せ、夕方の冷たい風に当たりながらの帰り道、子どもは保育園での一日をたくさん語ってくれる日もあれば、まったく語ろうとしない日もあった。いろんな出会いと葛藤がこの子の人となりを作っているのだろうと思う日々、そんな毎日の中で子どもはあっけらかんと「いちばんぼーしみーつけた」と言いながら、今日一日の屈託を吹き飛ばし、明日に向かっているように見えた。たくましい子どもの姿に感動した時を思い出す。
地球上いっぱいに子どもたちの遊ぶ風景を取り戻すこと。過去に戻るわけではない。新たな子ども像を今の子ども達と一緒に生み出していきたいという願いを作品にしたいと思う。
地球上のあちこちにあそび心の星が瞬いて、子どもたちの笑い声が満ち溢れるようなことを夢見ている。
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